恐い話ではありません
そのまんまです
今回は個人的なことですが胃腸炎明けで、あまり調子が出ないので、タイトル通りの話をしたいと思います。
文字通り、僕が「夢枕」を経験した時の話です。
夢枕、ご存知でしょうか。亡くなった方が枕元に立つという、あれですね。
ただ、恐い話ではありません。ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
僕の修業時代の話
仮に「Aさん」とします。
Aさんは、当時80歳代の女性。10年以上前に脳梗塞で倒れ、リハビリも兼ねて、僕が修行していた整骨院に毎日来院されていました。
当時、僕は23~24歳。技術も知識もまだまだ足りない状態で、電気をかけたりマッサージ的な施術をしたりの「いわゆる整骨院」の業務をしていました。新人の頃からAさんの施術にもあたっていました。
何となくの流れで、その当時はAさんの担当みたいになっていました。
色々な話をしました。
Aさんが若い頃から、和裁の仕事で家計を支えていたこと。
一人息子さんが独身なのが気がかりなこと。
こんな若造にも「竹井先生」と読んで下さり、信頼していただいていました。
Aさんが倒れた!その時、僕は
ある朝、いつもAさんが来院される時間に、誰かが叫びました。
「Aさんが道で倒れたって!」
本能的に僕は外に駆け出しました。Aさんの来院ルートは知っています。
一本道の途中で、Aさんは倒れたようでした。僕が到着するより早く、息子さんの車が着いており、Aさんは中に運ばれていました。
僕は車に駆け込み(後から考えると正しい行動ではなかったかもしれません)、シートを倒して横になっているAさんの手を握って「Aさん、大丈夫?」と声をかけました。
Aさんは「大丈夫、大丈夫…。」とうわ言のように答えてくれました。
そのまま、車は病院に向かいました。
僕は不安を抱えたまま、業務に戻りました。
Aさんが来てくれた
その夜のことです。
Aさんが、僕の枕元に立ちました。
夢だったのかどうだったのかは今でも分かりません。
ただ、確かにAさんだったのです。
Aさんは僕にこう言いました。
「竹井先生。もう、大丈夫だから。心配しないでね。」
そう言われたことを覚えています。
不思議と恐さはなく、嬉しさのようなものと寂しさのようなものが感じられました。
翌朝、僕が出勤すると「Aさんが亡くなった」と告げられました。
後日、葬儀にお邪魔しましたが、Aさんはとても穏やかなお顔で眠っておられました。
あくまで、僕の思い込みだっただけなのかもしれません。
本当だったのかも分かりません。
でも、僕は信じています。Aさんが、会いに来てくれたんだと。
施術家として、一人の人間として、忘れられない思い出です。
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