今回のテーマは「首の痛みと腕のしびれ」です。
デスクワークやスマホ作業など、下を向く姿勢による不調はよく知られています。
しかし実際には、
「上を向き続ける仕事」
によって首や腕に問題が起きる方も少なくありません。
今回は、電気工事士として長年働く男性の症例をご紹介します。
40代後半の男性。
都内を中心に働く電気工事士です。
幼少期から寝違えを起こしやすく、中学生の頃には突然背中の強い痛みを経験したこともありました。
病院では異常なしと言われ、自然に改善したそうです。
20歳頃から電気工事の仕事を始めました。
仕事では狭い場所で上を向きながら作業することが多く、年月とともに
・左首のこりや痛み
・左こめかみの頭痛
・背中の痛み
・腰痛
などを感じるようになりました。
整形外科では
「軽度の頸椎ヘルニア」
と説明されましたが、痛み止めはあまり効果を感じませんでした。
鍼灸やマッサージを受けると一時的に楽になるものの、仕事をすると再発。
やがて左腕から指にかけてのしびれも出現するようになりました。
仕事を辞めることはできない。
だからこそ今のうちに改善したい。
そう考え、当院へ来院されました。
初回のヒアリングでお聞きしたお悩みポイント
☑ 首の痛み
☑ 左腕から指にかけてのしびれ
☑ 左こめかみの頭痛
☑ 背中の痛み
☑ 上を向いての作業が辛い
☑ 将来的な悪化への不安
☑ 軽度のストレート姿勢
☑ 首周囲の可動域低下
☑ 上向き姿勢で症状が増悪
☑ 神経学的検査では明確なしびれ再現なし
☑ 特定姿勢での支持機能低下
☑ 長年の職業負荷の蓄積
検査を進めると、
「上を向いて作業を続けると辛くなる」
ことが最大の特徴でした。
しかも作業開始直後ではなく、数十分経過してから症状が強くなるとのこと。
頸椎ヘルニアという診断歴はありましたが、現状の症状との関連は限定的に感じられました。
むしろ、
・首を反らす
・腕を上げ続ける
という特殊な姿勢を維持するための筋肉や支持機能に問題がある可能性が高いと考えました。
頭蓋や胸郭周辺を中心にアプローチ。
神経系へ「安全」の情報を伝えることを優先しました。
首や腕の症状はかなり軽減。
上を向いた作業も以前より楽になっていました。
この回から支持筋へのアプローチとセルフケア指導を開始しました。
「あお向けで寝られるようになった」
との報告。
それまでは横向きでしか眠れなかったそうです。
首の痛みや腕のしびれはさらに改善。
その一方で、
「今度は腕を下げている時の違和感が気になる」
という変化も出てきました。
身体の使い方が変化してきたためと考え、アプローチ内容も調整しました。
約2か月で首や腕の症状は日常生活でほとんど気にならないレベルまで改善。
仕事にも大きな支障なく取り組めるようになりました。
多忙により途中で通院は終了となりましたが、その後も仕事を継続できているとのことでした。
首と姿勢の専門家・竹井大介
今回の症例で興味深かったのは、
「首の問題」
というより、
「仕事の姿勢の問題」
が大きく関与していた点です。
首の痛みや腕のしびれというと、
頸椎ヘルニア
ストレートネック
神経圧迫
といった診断名に目が向きがちです。
しかし実際には、
どんな姿勢で
どんな動きを
どれくらい続けているのか
が症状に大きく影響することもあります。
電気工事士や美容師など、
腕を上げ続ける仕事は一般的な生活とは全く違う負荷がかかります。
今回も、ヘルニアという診断名そのものより、
長年続けてきた特殊な作業姿勢に着目したことが改善につながったと考えています。
首の痛みや腕のしびれでお悩みの方は、診断名だけでなく、
「どんな姿勢で症状が起きるのか」
という視点でも身体を見直してみることをおすすめします。
当院の手のしびれに対する考え方、施術を知りたい方は、手のしびれページをご参照ください。
ストレートネックについて、
まずはご相談からお気軽にご連絡ください。。
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