今回のテーマは「ストレートネック→手のしびれ」です。
一見すると、
「ストレートネックだから手がしびれる」
と、かなり自然な流れとして受け取られやすい組み合わせです。
ただ臨床の現場では、この単純な説明だけでは片づけきれないケースも多く存在します。
今回もその一例として記録していきます。
30代男性会社員。営業とデスクワークを兼ね、全国を飛び回る生活を送っています。
学生時代から視力が弱く、気づけば前かがみ姿勢が習慣化。大学生の頃から首・肩こりを自覚し、社会人になってからはその頻度と強さが増していきました。
それでも当初はストレッチなどで対応できており、大きな問題にはなっていませんでした。
2年前、突然右の首~鎖骨~腕にかけて痛みとしびれが出現。整形外科ではレントゲン検査により「ストレートネック」と説明され、リハビリとストレッチで数ヶ月後には症状は一旦改善しました。
しかし1ヶ月前、同様の症状が再発。
以前のストレッチを再開しても今回は効果が乏しく、改善には至りません。
再度整形外科を受診したものの、「根本的には改善しにくい」と説明を受け、別の方法を探す中で当院へ来院されました。
初回のヒアリングでお聞きしたお悩みポイント
☑ 右肩から腕にかけてのしびれ
☑ 肩~鎖骨周辺の痛み
☑ 同一姿勢で症状が悪化
☑ ストレッチの効果が薄い
☑ 再発への不安
☑ 軽度のストレート姿勢
☑ 明確な器質的異常はなし
☑ 神経学的テストで明確な再現性なし
☑ 首の動きで右肩に軽度の違和感
☑ 機能的ストレスが主体と判断される状態
頭蓋および上位胸郭を中心に、「過敏になっている神経系を落ち着かせる」ことを目的としたアプローチを実施。
強い刺激は避け、身体の安全認知を整える方向で施術。
痛み・しびれともに軽減傾向。
ここから支持筋へのアプローチとセルフケア指導を開始。
あわせて運動量がやや過剰である点が見られたため、トレーニングの強度調整も指導。
症状はほぼ消失レベルへ。
一時的な寝違え様の症状はあったが、右腕のしびれは軽度または消失状態で安定。
通院間隔を徐々に延長し、最終的には月1回のメンテナンスへ移行。
現在は安定した状態を維持している。
しびれが良くならないので、将来どうなるのかと不安に思っていました。
施術はあまり受けたことがないような軽い刺激ですが、気がついたら良くなるという感じで徐々にしびれも取れ、感謝しています。
ストレートネック専門家・竹井大介
ストレートネック専門家・竹井大介
今回のように「ストレートネック=腕のしびれ」と説明されるケースは非常に多く見られます。
しかし実際には、画像所見と症状が必ずしも一致するとは限らず、
・姿勢による機能的ストレス
・神経系の過敏性
・生活負荷や運動習慣の影響
といった複数の要素が重なって症状が出ているケースも少なくありません。
この症例でも、構造的な問題そのものよりも、身体の使い方や神経系の反応性といった「機能面」の影響が大きかったと考えています。
ストレートネックという言葉だけで判断するのではなく、なぜその症状が“今”出ているのかを見ることが重要です。
そこが整理されると、同じ診断名でもアプローチは大きく変わっていきます。
ストレートネックや腕のしびれでお悩みの方は、表面的な説明だけで終わらせず、身体全体の状態として捉えてみてください。
ストレートネックについて詳しく知りたい方は、専用ページをご覧ください。
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