コロナ禍をきっかけに、それまでのオフィスワークから、急に自宅でのリモートワークへ。
十分な仕事環境が整っていない中で長時間パソコンを使い、首の痛みや肩こりに悩まされる方が一気に増えました。
実は、これが現在の僕の「首専門」のルーツの一つでもあります。
コロナ禍は過去のものとなりましたが、リモートワーク自体は今や仕事のスタイルとして定着しました。
今回は、そんなリモートワークをきっかけに首を痛めた40代女性のケースをご紹介します。
同じような環境で仕事をしている方は、ぜひ自身と重ねながら読んでみてください。
40代女性会社員。
普段からパソコン業務を中心に仕事をされていました。
子供の頃からねこぜで、20代から軽い肩こりを感じていましたが、時々マッサージへ行けば楽になり、また仕事をするとこる。
長年、その繰り返しで特に大きな問題にはなっていませんでした。
ところが2021年、仕事がリモートワークへ移行。
それまで会社では机といすを使って仕事をしていましたが、自宅では床にあぐらをかき、小さなパソコンを覗き込むような姿勢で仕事をするようになりました。
すると、リモートワークを始めて間もなく左首に痛みが出現。
特に寝起きや、寝ながら左を向いた時に強く痛みます。
ストレッチをすると少し楽になりますが、しばらくすると元通り。
当時はマッサージにも気軽に行けず、そのまま我慢を続けているうちに症状は悪化しました。
ようやくマッサージへ行ってみたものの、今度は以前のように楽になりません。
痛みのせいで気分も優れず、忙しい時にもすぐ動くことができない。
「この首の痛みを何とかしたい」
そう考えていた時、職場の近くを歩いていて、たまたま当院を発見。
ご相談にいらっしゃいました。
初回のヒアリングでお聞きしたお悩みポイント
☑ リモートワークを始めてから左首が痛い
☑ 寝起きに首が痛む
☑ 寝ながら左を向くと痛い
☑ ストレッチをしてもすぐ元に戻る
☑ マッサージを受けても改善しない
☑首の痛みで仕事や日常生活に支障がある
☑ ねこぜ姿勢
☑ ストレート姿勢
☑ 首を動かすと前屈以外のほぼ全方向で痛み
☑ 首の動きに制限あり
☑ 膝蓋腱反射が強く出る
今回の場合、リモートワーク開始から間もなく症状が出ているため、仕事環境が大きなきっかけになった可能性は高いと考えました。
ただし、
「悪い姿勢で仕事をしたから、首の筋肉が硬くなった」
だけでは、少し単純すぎます。
元々ねこぜ傾向があったところに、それまでとは全く違う仕事環境が加わった。
床にあぐらをかき、小さな画面を長時間の覗き込むことで、後頭部を含めた身体への負担が急激に増え、身体のコントロールそのものが上手くいかなくなっている可能性を考えました。
そこで、単に筋肉をほぐすだけではなく、身体の過剰な警戒を落ち着かせること。
さらに身体を支える力を取り戻し、仕事環境そのものも見直すこと。
この方針をご説明し、施術を開始しました。
まずは身体に「安全」を伝える目的で、頭蓋縫合(頭の骨の繋ぎ目)や鎖骨周辺などへ刺激を加えました。
「翌日から動けています」
という報告がありました。
首を後ろに倒した時の痛みは消失。
ただし、そのほかの方向へ動かした時の痛みはまだ残っていました。
この回から身体を支える支持筋へのアプローチを開始。
セルフケアの指導に加え、予算や自宅のスペースなども考慮しながら、リモートワーク環境についてもアドバイスしました。
首の痛みは一旦すべてて消失しました。
かなり順調な経過でしたが、ここで終了とはしませんでした。
朝、首を動かした際の痛みが再び出現。
ちょうど年末年始を挟み、施術間隔が空いたことに加え、セルフケアも十分にできていない時期でした。
そこで年明けから改めて施術とセルフケアを継続しました。
再び徐々に状態は安定。
8回目の施術後には、首の症状は全て消失しました。
その後も良好な状態を維持できたため、施術を終了。
仕事環境も以前より改善され、リモートワークだけでなく出社する機会も増えたことで、身体への負担も減っていきました。
後日、この方はご主人を当院へ紹介してくださいました。
僕にとっては、どんなお褒めの言葉よりも、
「自分の大切な人を任せよう」
と思っていただけたことが、一番の信頼の証だったように感じています。
当院の首の痛みに関する考え方、施術をもっと知りたい方は、首の痛みページを参照してください。
首と姿勢の専門家・竹井大介
首専門整体師・竹井大介
コロナ禍から、すでに数年が経過しました。
当時は突然リモートワークになり、
「家に仕事用の机がない」
「ダイニングテーブルで仕事をする」
「床に座ってノートパソコンを使う」
といった方が珍しくありませんでした。
現在ではリモートワークも一般化し、当時に比べれば仕事環境への意識も高くなっています。
それでも、デスクワークそのものが長時間の一定姿勢になりやすいことは変わりません。
さらに、
「会社では大丈夫なのに、自宅だと首が痛くなる」
という方もいます。
この場合、単純に「姿勢が悪いから」と考えるだけでは不十分です。
椅子や机の高さ、画面の位置、使用するパソコンの大きさ、座り方、休憩の取り方など、仕事環境が変われば身体の使い方も変わります。
そして元々は問題なく対応できていた身体でも、環境が大きく変わることで、そのバランスを崩すことがあります。
今回のケースでも、
「ねこぜだから首が痛い」
「筋肉が硬いから痛い」
と考えて、そこだけを追いかけるのではなく、
なぜリモートワークを始めた直後から痛くなったのか
という経過を重視しました。
身体へのアプローチだけでなく、仕事環境そのものを見直したのもそのためです。
リモートワークは、今や特別な働き方ではありません。
だからこそ、
「家だから、とりあえず仕事ができればいい」
ではなく、長時間そこで働くことを前提に環境を整えることも、首を守るための大切な対策になります。
僕自身、コロナ禍に首を痛めて駆け込んでくる多くの方を見て、その重要性を学びました。
単に「筋肉が硬い」「姿勢が悪い」で終わらせない。
その人がどんな環境で、どんな身体の使い方を続けた結果、症状が出るようになったのか。
現在もそれは、首の症状を見るうえで大切にしている考え方です。
あなたの首の痛みについて、
まずはご相談からお気軽にご連絡ください。。
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