今回のテーマは「目まい」です。
目まいでご相談いただく方は少なくありません。
ただし大前提として、脳や耳の病気が疑われる場合は病院での検査が最優先です。
一方で、
「MRIも異常なし」
「耳鼻科でも異常なし」
と言われたにも関わらず、目まいが続いているケースもあります。
今回はそのような症例をご紹介します。
40代男性会社経営者。
仕事はデスクワークが中心です。
10代の頃から肩こりがあり、定期的にマッサージへ通っていました。
しかしコロナ禍に始めた筋力トレーニングが良い影響を与え、ここ数年は肩こりも落ち着いていました。
そんな中、2か月前に3歳のお子様を長時間肩車する機会がありました。
その翌日から、ふわふわとした浮遊感を伴う目まいが出現。
数日休養すると少し軽減しましたが、完全には改善しません。
耳鼻科では
「良性発作性頭位めまい症」
と説明され薬を処方されましたが効果は乏しく、
脳神経内科でMRI検査を受けても異常なし。
整骨院ではストレートネックを指摘され施術を受けましたが、大きな変化はありませんでした。
目まいは強くなったり弱くなったりを繰り返し、
「いつ出るか分からない」
という不安を抱えながら生活していました。
何とか改善したいと考え、当院へ来院されました。
初回のヒアリングでお聞きしたお悩みポイント
☑ ふわふわする目まい
☑ 症状の再発への不安
☑ 長距離移動や出張が心配
☑ 首の動かしづらさ
☑ 原因が分からないことへの不安
☑ 強いねこぜ傾向
☑ 姿勢保持の不安定さ
☑ 首の可動域制限
☑ 身体全体のバランス低下
☑ 病院検査では異常なし
病院で大きな異常が否定されていたため、
今回は病理的な問題よりも身体機能の問題として考察しました。
元々の姿勢バランスの崩れに加え、長時間の肩車による負荷が首や後頭部周囲へ集中し、脳の警戒反応が高まった可能性があると考えました。
そのため、
「姿勢の安定化」
「身体の警戒状態を落ち着かせること」
を軸に施術を進める方針としました。
頭蓋や上位胸郭を中心にアプローチ。
身体へ「今は安全」という情報を伝えることを優先しました。
出張も重なり、目まい自体は大きな変化なし。
一方で首の可動域は大幅に改善していました。
この回から支持筋へのアプローチとセルフケア指導を開始しました。
目まいの頻度・強さともに少し軽減。
ご本人も変化を感じ始めました。
目まいは徐々に減少。
一方で、
・喉の詰まる感じ
・耳の閉塞感
など別の不定愁訴が気になり始めました。
目まいへの意識が減ったことで、それまで気付かなかった感覚が表面化した可能性について説明しました。
喉や耳の違和感を感じる日もありましたが、目まいは着実に減少。
突然の発症への不安もなくなり、日常生活や出張にも支障がなくなりました。
9回目をもって卒業となりました。
首の不調専門家・竹井大介
首専門整体師・竹井大介
今回のケースで最も大切なのは、
「病院で異常がないことを確認した上で来院された」
という点です。
目まいは命にかかわる病気が隠れている場合もあります。
だからこそ、まず病院で検査を受けることが重要です。
その上で異常が見つからない場合、
・姿勢の不安定さ
・首や後頭部への負荷
・身体を支える機能の低下
といった視点から考えられるケースもあります。
今回も私は、
「肩こりが原因」
「ストレートネックが原因」
とは考えませんでした。
むしろ身体全体の安定性が崩れた結果として、脳が警戒反応を強め、その一つの表現として目まいが現れていた可能性を考えました。
もちろんすべての目まいが同じ理由ではありません。
ですが、
「病院では異常なしだった」
という方の中には、まだ別の角度から改善の糸口が見つかるケースもあります。
目まいでお悩みの方は、まず病院でしっかり検査を受け、その上で身体全体の状態にも目を向けてみてください。
当院の目まいに関する考え方や施術を知りたい方は、目まいのページをご覧ください。
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