坐骨神経痛というと腰に原因があるイメージが強く、首との関連を考える方は多くありません。
しかし実際の現場では、首を含めた全身のバランスや神経系の状態が関与しているように見えるケースも少なくありません。
今回は、
「走ることを諦めたくない」
という明確な目標を持っていた方の症例をご紹介します。
40代男性会社員。
マラソン、トレイルラン、登山などを趣味とし、月100km近く走ることもあるアクティブな方でした。
以前から肩こりや頭痛はありましたが、大きな不調はなく過ごしていました。
半年前、開脚ストレッチをしていた際に右太ももの裏へ違和感を感じるようになります。
その後、
・右のお尻
・太ももの裏
・長時間の座位
・ランニング中
などで痛みが出るようになり、徐々に走ること自体が苦痛になっていきました。
整形外科ではレントゲン上の異常は見つからず、整骨院や整体にも通いましたが改善は限定的。
別の整体院では
「使い過ぎだから走るのをやめた方がいい」
と言われましたが、走ることが生きがいだったため納得できませんでした。
そんな中、
「足を治療しても改善しないのなら、別の場所に原因があるのではないか」
と考え、首専門整体を探して当院へ来院されました。
初回のヒアリングでお聞きしたお悩みポイント
☑ 右のお尻から太もも裏の痛み
☑ 長時間座ると症状が悪化する
☑ ランニング中に痛みが出る
☑ 大好きなジョギングを続けられない不安
☑ 頭痛や肩こりも時々起きる
☑ 軽度~中等度のストレート姿勢
☑ 表面的な筋力は強い
☑ 身体を支える支持筋の機能低下
☑ 坐骨神経痛を示唆する整形外科的所見あり
☑ 全身のバランス制御に乱れが見られる状態
頭蓋・下位胸郭・骨盤周囲を中心にアプローチ。
まずは身体の位置情報やバランス認識を整えることを優先しました。
瞬間的な動作での痛みはほぼ消失。
一方で、
・長時間座る
・長時間走る
といった持続負荷では症状が残っていました。
ここから支持筋へのアプローチとセルフケアを開始。
ランニング中の痛みは軽い鈍痛程度まで軽減。
長時間走ることも可能になりました。
ただし頭痛や一時的な痛みの波は残っていました。
症状のぶり返しを繰り返しながらも、全体としては安定方向へ。
長時間の運動に対する耐性が少しずつ向上していきました。
トレイルラン大会に参加。
18kmを完走。
競技中の痛みは多少残ったものの、大きな問題なく走り切ることができました。
本人からは
「走るより帰りの車の方がつらかった」
という感想もありました。
軽度の違和感は残存していたものの、
当初の目標であった
「走り続けられる身体」
を取り戻すことができました。
その後はメンテナンスへ移行。
現在も大きな大会前などに定期的に来院されています。
一時期はランニングはもちろん、スポーツを諦めなければならないかと思いました。
非常に感謝しています。
首の不調専門家・竹井大介
ストレートネック専門家・竹井大介
今回の症例で興味深いのは、
「痛みをゼロにすること」
が最終目標ではなかった点です。
もちろん症状改善は重要ですが、この方にとって本当に大切だったのは、
「走ることを続けられるか」
でした。
実際、10回目の時点でも軽度の違和感は残っていました。
しかし本人の満足度は非常に高く、
・大会に出られる
・長距離を走れる
・趣味を諦めなくて済む
という状態を取り戻せたことで、十分な改善と感じていただけました。
また、このケースが
「首が原因の坐骨神経痛だった」
と断言することはできません。
ただ、足や腰だけへのアプローチでは改善しなかった症状が、全身のバランスや神経系の状態を含めて整えていく中で変化したことも事実です。
症状だけを見るのではなく、
「その人が何を取り戻したいのか」
を見ること。
それが改善への近道になることも少なくありません。
首の痛みや不調だけでなく、
「本当にやりたいことを諦めたくない」
という方は、一度身体全体の状態を見直してみる価値があるかもしれません。
当院の坐骨神経痛施術について詳しく知りたい方は、
こちらのページをご覧ください。
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