僕は本来、首専門の施術家ですが、
「腰椎ヘルニアと言われた」
「坐骨神経痛で困っている」
という方からご相談いただくことも少なくありません。
もちろん腰痛や坐骨神経痛を専門にしている訳ではありません。
ただ、
「首や姿勢も関係しているのでは?」
と考えて来院される方は意外と多くいらっしゃいます。
今回はその一例をご紹介します。
50代の男性。
工場勤務で、一日中立ち仕事を続けています。
7~8年前にぎっくり腰を経験して以降、何度か腰痛はありましたが、いずれも自然に改善していました。
約1年前、仕事中に物を持って立っていた際、急に右腰へ痛みが出現。
痛み自体はすぐに落ち着いたものの、その後1ヶ月ほどして右太ももの外側にしびれが出るようになりました。
症状は、
・仕事終わり
・長時間歩行
・立ち続けた後
に強くなる傾向がありました。
整形外科ではレントゲン検査のみ行われ、
「軽いヘルニア」
と説明されましたが、処方された湿布や痛み止めでは改善しません。
カイロプラクティックにも通いましたが、
「その場は楽になるがすぐ戻る」
という状態が続いていました。
そんな中、知人から
「首専門の整体で症状が改善した」
という話を聞き、
「自分も一度相談してみよう」
と思い、当院へ来院されました。
初回のヒアリングでお聞きしたお悩みポイント
☑ 右太もも外側のしびれ
☑ 長時間歩くと症状が悪化する
☑ 立ち仕事がつらい
☑ 1年間改善しない不安
☑ ヘルニアと言われたが良くならない
☑ 姿勢バランスの崩れ
☑ 立ち仕事による慢性的な負荷
☑ 首には大きな問題なし
☑ 神経症状の慢性化
☑ 脳の感作(過敏状態)が疑われる状態
検査の結果、
「首が原因」
と断定できる状態ではありませんでした。
ただし姿勢の問題や身体全体のバランスの崩れは明らかで、
長時間続く神経症状には神経系の過敏状態も関与している可能性が考えられました。
そこで、
姿勢改善を中心にアプローチし、その結果として坐骨神経痛が改善するかを見ていく方針を提案しました。
頭蓋や関節のセンサーに対するアプローチを実施。
身体が改善するための「きっかけ作り」を優先しました。
この段階では大きな変化はありませんでした。
しびれは継続していましたが、
動作時の腰痛は消失。
ここから支持筋へのアプローチを開始し、セルフケア指導もスタートしました。
肩甲骨や首も含めて全身の安定性向上を目指しました。
大きな変化はまだありませんでしたが、悪化も見られません。
セルフケアは継続。
仕事後のしびれが軽減し始めました。
途中でぎっくり腰様の痛みが発生しましたが、短期期間で落ち着きました。
予防目的のセルフケアも追加しました。
しびれは徐々に減少。
そして6回目の施術時、
「しびれがなくなりました」
との報告をいただきました。
症状は安定し、現在はメンテナンスへ移行。
その後も再発なく経過しています。
約1年続いていた坐骨神経痛は解消しました。
首の不調専門家・竹井大介
首と姿勢の専門家・竹井大介
今回のケースで大切なのは、
「坐骨神経痛を首が治した」
という話ではないことです。
実際には首そのものに大きな問題はありませんでした。
ただ、
・姿勢バランス
・身体を支える支持筋
・神経系の過敏状態
こうした要素を全体として見た時に、身体がうまく回復できない状態になっていた可能性がありました。
そのため今回は、
腰や足だけを見るのではなく、
身体全体の安定性を整える方向でアプローチを進めました。
また、この症例で印象的だったのは、初回来院時の行動力です。
予約なしで直接来院され、
「このままではまずい」
という思いで相談してくださいました。
もちろん施術が改善の助けになった部分はありますが、最初の一歩を踏み出したのはご本人です。
症状改善には施術だけでなく、
「変わりたい」
という本人の行動も大きく関わります。
坐骨神経痛や慢性的なしびれでお悩みの方は、痛い場所だけを見るのではなく、身体全体の状態という視点も持ってみてください。
当院の坐骨神経痛施術についてもっと知りたい方は、
坐骨神経痛のページをご参照ください。
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